第18章 クリスマスデート
『はぁ、はっ』
確か待ち合わせはここのはず…
沖田どこだろう…。
ま、まさか帰った!?
そりゃそうだよね、1時間も遅れてるんだもん…いるわけないか…。
私は待ち合わせ場所であった大きなクリスマスツリーの下のベンチに腰掛けた
散々気合い入れて自分から誘っておいてこの有り様
最低だな…私。
自分が情けなくなってきて俯いた
『何やってるんだろう…私』
「何やってんでィ」
聞き覚えのある口調とその声に勢いよく顔をあげると目の前には暖かそうな服を着た沖田がいて私を無表情で見下ろしていた
『沖田…なんでっ』
ひょっとして…ずっと待っててくれた?
「あー、うんこしてた」
オイ。
「お前全然来ねェし…」
『うっ……ごめん』
沖田の言葉に何も言い返せなかった
「ま、ジュース1本で勘弁してやらァ」
『あ……うん』
「…足」
『え!?』
「寒くねェのか?」
『あ、だ、大丈夫だよ!!』
沖田は私の服をじっと見て口を開いた
「お前そういう服着んだな」
『あ、今日はたまたまちょっと慣れない格好してるだけで…に、似合わないよね?アハハ』
「別に、似合わないとは言ってやせんぜ」
『ッあ、ありがとう…』
やっぱりクリスマスだからかな…
いつもより少しだけ、緊張する。
『お、沖田もかっこいいよ!写真とってもいい?』
「きもい」
『ええ!?』