第18章 クリスマスデート
『…私、死ぬのかな』
「マジでか!?」
「やったわね桜ちゃん!」
あれから私はすぐに妙ちゃんたちのところに行って全てを話した
勿論、その間散々沖田ファンの子達に追いかけ回されたけどなんとか無事に逃げ切ることができた
「沖田くんに突き放されてきて3年…ようやく桜ちゃんの恋が実るのね」
涙目になりながら妙ちゃんは言った
「長かったアル…今回のがダメだったらもう見捨てようかと思ってたネ」
『あれ!?それは聞きたくなかった!!』
念願の沖田とデートという夢が叶うなんて思いもしなかった
『ありがとう妙ちゃん、神楽ちゃん、さっちゃん。私、色々みんなに迷惑かけちゃったけど自信が出来たのはみんなのおかげだよ
本当にありがとう!』
そう言って笑うと3人もつられて笑った
私と沖田の恋はこれで終わりじゃない
いつかきっと両想いになるって信じてる
~私の恋はまだ始まったばかり~
Fin
「って連載終わらせてんじゃないわよ!」
『ぐはっ!』
またしてもさっちゃんの飛蹴りを食らった
『だ、だって沖田とデートだよ?もう他に何も望むことない…!』
「ここまで来たんだから告白までしちゃいなさいよっ!」
『こ、こここ告白!?無理!ていうか過去に何回もしてフラれてるんだけど!?』
沖田と二人きりの…しかもクリスマスの日に告白なんて絶好の機会だ
でもやっぱりあの日のキスが頭から離れなくて告白なんて今は考えられない
「でも告白するならそれなりのシチュエーションは大事よね」
あれ、なんか告白する方向で話が進んでる!?
「桜ちゃん、当日のコーデとお化粧は私に任せて!」
『えっ』
「シナリオは私に任せるヨロシ!」
『シナリオ!?』
「いい?出来るだけロマンチックな場所で言うのよ」
な、何をー!?
私よりウキウキと歩く3人の背中を見ながら溜息をついた
…やっぱり夢かもって思えてきた。