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空回り【銀魂】

第18章 クリスマスデート


ゆっくり考えろ。と歩兄は言った

でも実際はゆっくり考えてる時間なんてない

歩兄は2ヶ月程で実家に帰る…
それまでに私も決めなければならないんだ

引っ越しなんて…したくない。

みんなと…沖田とだってまだ一緒にいたい。

だけどずっと欲しかったものが…家族が出来るかもしれない。

"ただいま"って言ったらちゃんと"おかえり"って言ってくれる人がやっと出来るかもしれないのに。


どちらかを選ぶことなんて出来ない

私にとってその選択肢は、あまりにも残酷だった


そんなことを考えていても時間は刻々と過ぎるばかりで


『ぶえっっくしょん!!』

「もう少し女の子らしいくしゃみ出来ないの桜ちゃん」

『あー…グズッごめん』

「桜風邪アルか?」

『いや…ううん大丈夫だよ』

妙ちゃんと神楽ちゃんと学校からの帰り道を歩く

「もう12月…早いわね」

妙ちゃんが空を見上げながら言った

私も連られて上を見上げた

「ほんとアル!あと3ヶ月もしないうちに卒業アルヨ」

「神楽ちゃんは今の成績じゃ、卒業は難しいわよ」

「マジでか!!ヤバいアル」

「フフッ大丈夫よ、勉強なら私が教えてあげるから。…みんなで卒業しましょうね」

妙ちゃんの言葉に少し胸が痛んだ

「ありがとうアル姉御!桜も頑張って一緒に卒業しようナ!」

笑顔で言う神楽ちゃんに私も笑った

『…うん』


私も、みんなと一緒に卒業したいよ。
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