第9章 勉強会
[沖田side]
翌日
俺は今吉野の家の前にいる
正確には彼女の住むマンションの前にいるわけだが…
確か一人暮らし。
つか、付き合ってもいねェ男と2人っきりとかまずくねェか
やっぱり土方さんや近藤さんたちも連れて来れば良かった。
俺はマンションの吉野の部屋の前に立ち溜息をついた
「とりあえず入るか…」
ドアの横のインターホンを押してしばらく待つ
数秒してガチャっとドアが開き吉野がひょこっと顔を出す
「よぉ…」
彼女は俺の顔を見るとパアアッと顔を明るくして手を振った
『いらっしゃい沖田!さ、あがって!!』
「あぁ…」
なんか…こいつ
今日可愛くねェ?
そうか、なんかいつもと様子違うと思ったら今日こいつ髪結んでねェじゃねーか!
くそ…初っ端から調子狂う…。
『あ、そうだ!沖田にはまだ言ってなかったんだけど…』
前を歩きながらそう言って部屋のドアノブに手をかける
『その…今日ね、』
「おっ!やーっと来たか総悟!」
「あ、沖田さんこんにちは」
「…。」
「これで全員揃ったわね」
「そうだな」
「桜ー!おやつもうないアルカ?」
ドアを開けた瞬間目に飛び込んだのは近藤さん、メガネ、土方、志村、九兵衛、チャイナの姿
『今日ね、みんなも呼んじゃいました』
…まじでか。