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一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第4章 昇格と里帰り


刀鍛冶の里へ帰って数日。

「久々に温泉でも入るか。」

飛羽が露天風呂でのんびり湯に浸かっていると、ザバッと誰かが入ってきた。

「……は?」

「おう。」

現れたのは、不死川実弥。

「なんでお前がいる。」

「温泉だからだ。」

「そういう意味じゃねぇ。」

実弥は首をかしげる。

「ここ、混浴だぞ。」

飛羽は周囲を見回し、ため息をついた。

「……案内聞き流してた。」

「だろうな。」

「まぁ、混浴なら仕方ねぇか。」

あっさり受け入れる飛羽に、今度は実弥の方が少し驚く。

「騒がねぇのか。」

「鬼相手に命張ってる柱が、風呂で男見たくらいで騒ぐかよ。」

「……それもそうだ。」

しばらく沈黙が流れる。

ふと飛羽が実弥を見て笑った。

「……実弥。」

「あ?」

「耳、赤いぞ。」

「湯のせいだ。」

「へぇ?」

飛羽がニヤリと笑うと、実弥は小さく舌打ちする。

「チッ……うるせぇ。」

「照れてんじゃん。」

「照れてねぇ。」

その必死な否定がおかしくて、飛羽は声を上げて笑う。

「安心しろ。誰にも言わねぇよ。」

「……ったく。」

呆れたように息をつく実弥だったが、その口元にはほんのわずかに笑みが浮かんでいた。
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