第5章 体育祭が!!来る!!…一歩手間
分かったことを話そうか。面倒臭いから一言で。
雄英体育祭とは、何か知らんが注目される運動会!!
らしい。運動会って何。
とにかく、次世代のオリンピック?みたいな。
「馬鹿かお前」
「うわぁ、馬鹿って言っちゃうんだ先生」
「実際推薦だろ」
「うわぁ、酷い。模試の結果見る?ほら見てよ。Sさ」
「校内でスマホ使うなよ…」
「自由が売りの校風でしょ?」
「…はぁ、もう一度言う、雄英体育祭は」
「あゝ、もう良いよ。僕出ないから」
「は」
「いやぁ、一寸今回のメンテナンスで忠告されたんだ。ここ数ヶ月は激しい運動は止めろって。じゃないと、四肢が腐り落ちるんだってさ」
「何故其れを先に言わなかった」
「だってしょっちゅうの事だもん」
実際は一年くらいは止めといた方が良いらしいけど。
其れは無理だもんね。
「…ったく、お前は当日実況席な」
「はーい…って其れ何処?」
「特等席」
部屋を出るために扉に手をかけ振り向いた姿は、治くん程では無いが色気に満ち溢れていた。無精髭も偶には良い物だね。
なーんてね。