第2章 入試、そして
「…まさか、」
「まさか?」
「敵!?」
「違うッ!!」
慌てて否定した相澤さん。焦った顔してるの面白い。
「俺はヒーローだ 」
「ヒーロー…?」
「お前雄英高校の入試受けたんだよな?ヒーロー科の」
「ああ。そうでした」
「大丈夫かお前」
大丈夫では無いよ。うん。
「ヒーローと云うならライセンスは」
「はいコレ」
ライセンスと共に見せられたのは、
「雄英高校教師ぃ?」
教師免許だった。
驚いたので叫んでしまった僕は悪くない。そう。決して。
相澤さん…と云うか相澤先生はムスッとした表情になった。
そう僕は悪くない。