第2章 入試、そして
「ふぉ…と、東京だ」
久しぶり(前世ぶり?)に来る東京はやはり大きい。
人口も建物も山梨とは違う。
いやいや、感心している場合じゃなくて。
「横浜、だよ、目的は」
電車に揺られること数十分。
何時見ても横浜の景色は美しいなぁと思いながら。
「着いた、!」
地形は前と余り変化はないようだ。
異形の人は沢山いるけど。個性社会だから有り得るよね。
ひとまず赤レンガ倉庫に向かう。
「変わってない、」
人々が和気藹々と過ごす光景を目の当たりにして、あの日の僕達は間違っていなかったんだと、実感する。
世界は変わっても、こうして人々は幸せそうに暮らしているんだ。我々、武装探偵社もこの笑顔を守りたかったんだよな。
ポートマフィアも、横浜が大好きだったから。
その点は同じか。