もしも彼女が花火大会に行きたいと言ったら[dzl]
第4章 おらふくんの場合
「ね、花火見に行きたい!」
⛄「花火?」
「うん! 近くでやるんだって! ほら、このチラシに書いてあって!」
⛄「へぇ、ええやん!」
「でしょ! えへへ、一緒に行きたいと思ってたんだよね〜」
⛄「え、僕と一緒に行ってくれるん?」
「そうだよ〜? 一緒に行こ、おらふくん!」
⛄「うん、分かった。一緒に行こうな」
「うん!」
花火大会当日。
⛄「ごめん、ゆめ! 遅れちゃったよね?」
「大丈夫だよ! 私も今来たばっかりだし」
⛄「っていつもちょっと待ってるやん」
「いーの。待ち時間だって楽しいから」
⛄「ゆめって僕よりイケメンよな」
「えー、そうかなぁ?」
「それより何か気づかない?」
⛄「え、着物のこと?」
「着物……ふふ、まぁそうなんだけど」
⛄「あ、それは浴衣か」
⛄「めっちゃ可愛いやん。どうしたん、これ?」
「レンタルしたんだよ! めっちゃ褒めてくれると思って」
⛄「めっちゃ褒めるよ! 可愛いしきれいやし」
「えへへ、ありがとっ」
⛄「嫌やわぁ、こんなゆめ誰にも見せたくないなぁ」
「えー、なんでー?」
⛄「だって僕だけが見ていたいもん」
「ちょっと、こんなところでそんなこと言わないでよ……」
⛄「ゆめは可愛いなぁ……」
ドーン……!
「あ、見て見て! 花火上がったよ!」
⛄「おお!」
ドーン……!
「あ、今度は赤だ!」
⛄「次は青来るかなぁ?」
「予想しよ、次の色!」
⛄「ええよ♪」
どこでも楽しめるお二人でしたとさ☆