もしも彼女が花火大会に行きたいと言ったら[dzl]
第3章 おんりーチャンの場合
「ね、花火見に行きたい!」
🍌「え、花火?」
「うん! 近くでやるんだって! ほら、このチラシに書いてあって!」
🍌「あ〜、あの花火大会ね」
「ね、一緒に行こ、おんりーちゃん!」
🍌「うーん、まぁいいけど……」
花火大会会場にて……。
「わ〜、人がいっぱいだね〜」
🍌「こんなに人が来るんだ」
「花火どこからなら見えるのかなぁ……」
🍌「あそことかじゃない?」
「そうかも! 行こ行こ……うわっ!」
🍌「ゆめ?」
「ごめん、つまずいちゃった」
🍌「大丈夫?」
「うん、大丈夫……」
🍌「……ん?」
「こんなに人いるとまた転んじゃうかもなぁ〜?」
🍌「え……何?」
「こうしたら大丈夫だよね!」
🍌「あ、そういうこと?」
🍌(そんなことしなくても手くらい繋ぐのに……)
「なぁに、おんりーちゃん?」
🍌「なんでもない。行くよ」
「は〜い」
策略的な彼女に乗せられても、一緒に並んで歩いてあげるおんりーちゃんでした☆