もしも彼女が花火大会に行きたいと言ったら[dzl]
第5章 MENさんの場合
「ね、花火見に行きたい!」
🐷「あ”、花火?」
「うん! 近くでやるんだって! ほら、このチラシに書いてあって!」
🐷「へぇ……そういえば最近は、花火なんて見に行ってねぇなぁ」
「だと思ってさ! えへへ、一緒に行きたいと思って」
🐷「そうだなぁ……」
「行くの面倒くさい?」
「嫌だったら別に行かなくても……」
🐷「ちょっと考えておくわ」
「う、うん……?」
一週間後。
(結局、花火大会見に行かなかったなぁ〜……)
(まぁどっちでもいいんだけど)
ガチャ……。
「あ、MEN。配信終わった?」
🐷「ああ、終わった」
「お疲れ様!」
🐷「ああ……じゃあ行くか」
「え、どこに?」
🐷「いいからいいから。俺について来なさいって」
「う、うん……?」
自然の多いところを歩いている。
「ね、ねぇ、MENどこに行くの?」
🐷「この先の山寺」
「山寺……? こんな夜に?」
🐷「この時間じゃないとよく見えねぇからな」
「え……」
ドーン……!
「え、なんの音?」
🐷「あ、もう上がっちまったか。ほら行くぞ、ゆめ!」
「え、あ、ちょっとMEN?!」
「さすがに抱えて行くのは重いでしょ?!」
🐷「大丈夫だって!」
🐷「ほら、すぐ着いた」
「わ……」
ドーン……ドーン……!
「すごい……花火、きれい」
🐷「一緒に見に行きたかったんだろ、花火」
「うん!」
「ありがと、MEN!」
🐷「ははははは、どういたしまして」
仲良く花火を眺めましたとさ☆