もしも彼女が花火大会に行きたいと言ったら[dzl]
第2章 ぼんさんの場合
「ね、花火見に行きたい!」
🍆「え、花火……?」
「うん! 近くでやるんだって! ほら、このチラシに書いてあって!」
🍆「あ、ほんとだ」
「だから、その……一緒に行きたいな〜って思って……」
🍆「え〜、行かないよ。一人で行きな」
「だよね〜。ぼんさんならそう言うと思ってたんだけど」
🍆「……」
数日後……。
🍆(とは言っちゃったけど、本当に一人で花火見に行くのか……?)
🍆(ゆめちゃん可愛くてモテるだろうからなぁ……変なやつとかに絡まれていたら……)
🍆(見に行くくらいならいいよな……?)
🍆(えーと、花火のチラシどこだったかな……)
ガチャ……。
「ただいま〜」
🍆「あ、え……おかえり……」
「……? どうしたの、ぼんさん?」
🍆「あー、いや、てっきり花火大会見に行ったのかと思ったんだけど……」
「花火はここからでも見えるし、行かなくてもいいかなと思って」
🍆「ああ、なるほどね……」
🍆「じゃあなんで浴衣着てんの……?」
「え、ぼんさんに見てもらうためですよ!」
🍆「え、俺に?」
「うん!」
「……変かな、浴衣」
🍆「あー、いやいやいや、違う違う!」
🍆「ほんと、似合ってるよ、ゆめちゃん」
「やったぁ!」
「じゃあ今日は、浴衣の私をプレゼントしまーす!」
🍆「はははっ、花火見なくていいの?」
「あ、見る見る!」
なんだかんだ花火を眺める夜を過ごしましたとさ☆