第7章 その後
数日後、彼ら実況者さんたちと接触することもなく、いつも通り機械メンテナンスばかりしていた私の元に、上司から新たな指示が出た。
話を聞いてみると、出演者であるぼんじゅうるさんのパソコンの調子が悪いという話だ。前に私を連れて説明をしてくれた先輩は今日に限って休みを取っている。他の同僚は車の運転が出来ないので、私に見てきて欲しいとのことだった。
「分かりました」
と答える他なかったのも事実なのだが。ぼんじゅうるさんって、あの強面守護霊の人だよな……と思い出してちょっとだけ怖い気持ちになっていた。
いやいや、でも守護霊だし。
私はなんとかそう言い聞かせ、必要そうな道具を持ってぼんじゅうるさんの家へ向かった。