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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第6章 クッキーとゼリー




「ほ、本当に入ってもいいんだな!?」


「下心がないのならどうぞって言ってるでしょ」


寮の部屋の前までついてきたくせに、今更何を躊躇うの?


「下心はあるけど隠す!今日の俺は紳士だ!」


「その手は何?」


五条くんは両手で空気を揉むように握っては閉じ、握っては閉じを繰り返している。


「こんなに進展すると思わなかったんだよ…っ、まさか寧々自ら部屋に招くとか…っ」


変態なのは隠せていない様子で、興奮をあらわにする五条くん。


過去を打ち明けてしまおうかとも血迷ったけど、やめておいた方が良さそうね。


今じゃ…ない。


いつか「次」があれば、五条くんに話した「寧々」


「俺…寧々に謝らなきゃいけねぇ」


「…なに?」


部屋に案内して、ローテーブル横のクッションに腰を下ろした五条くんは、神妙な面持ちで答えた。


「硝子と歌姫に寧々を泣かせるなって言われてたのに、泣かせちゃったな、悪ぃ」


「五条くんのせいじゃないから」


頬に張り付く涙の跡がヒリリと痛んだ。

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