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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第3章 任務と楽しい思い出




指差した建物が、廃工場がゴオゴオと凄まじい音を立てて、たくさんの砂埃を巻き上げて一瞬で崩れ落ちた。


「危ない!寧々!」


状況を理解した時、


五条くんの声が聞こえた時には、もう


「ーーっ!!!いっ…たぃ…っ!!!」


肩に喰らった夏油くんの一撃…それよりも格段に重たい鉛のような破片が、左の足首を直撃した。


「寧々!」


死角から降ってきた、私の足首を骨もろとも砕いたのは建物を構築していた鉄筋だった。


「俺のせいだ!俺が寧々を守れなかったから!」


「ち…が…っ」


怪我をしたのは私のせい。


私のバリアが上手く作動しなかったせい。


「五条く…、ん、それ…よりっ…」


鉄骨造の工場を押し割りながら姿を現したもの、地中から出でしもの…


「あい…つっがっ、ほんっ…たいっ」


赤褐色の体をした全ての分身の元締め、特級にも匹敵しそうなほどの呪力を感じる親玉。


崩落した工場よりもずっとずっと大きくて禍々しい、負のオーラが空まで届かんとするもの。


事実、その巨体は視界に収まりきらないほどに肥大だった。

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