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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第8章 違う人と任務




「ところで寧々に怪我させてねーよな?」


「もちろんだよ。ね、寧々ちゃん」


「どこも異常ないわ」


夏油くんはいつのまにか呪霊を全て引っ込めていた。


兎にも角にも夏油くんの足を引っ張らなくて良かった。


怪我をしなかったことよりも、足手纏いにならなかったことに安堵する。


「…で、悟が持ってるのが本物の大鯰の髭ってわけ?」


「よく分かんねぇけど、そうなんじゃね」


「テキトーね」


捻った弟の方から回収した呪物は、五条くんの手のひらに収まるほど小さかった。


「こっちのレプリカもそうだけど、地震を引き起こした大ナマズのヒゲにしては小さいね」


夏油くんは自分の手に持ったレプリカと、五条くんの手にある本物を見比べた。


「古いやつだし、パキッと割れたんじゃねぇの?」


「割れたような断面には見えないわよ」


「いやいや、割れるっしょ。だってこんな細いもん…あ」


「あ」「え」


五条くんが軽く握り潰すフリをしてみると、その一瞬で最も簡単に2つに折れた。


「悟、何で割ったんだい?」


「五条くん…?そんなことして大丈夫なの…?」


回収要請のかかった呪物を真っ二つにするなんて…。


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