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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第7章 夏休みといえば




パラパラと飼料を振り落とすと、我先にと食べにきたのは五条くんが掬った、通称ボス。


他の金魚に分けることなく全てを食べ尽くした。


「五条くんに似て食い意地が張ってるのね」


「黒いやつは辛うじておこぼれ食えてたけど、小さいのはダメだな。争う意志もねぇ」


確かに私が掬った子は一際小さくて、ボスや黒い金魚と比べると力では劣る。


それでも他の2匹がお腹いっぱいになった頃、ようやく餌を食べ始めた。


「辛抱強いのね。早く大きくなって、強くなりましょうね」


どうも幼い日の自分に重ねてしまって。


この子は何としても守らねばならないと思う。


他2匹も元気に過ごしてくれたら、それでいい。


途中、お手洗いに起きた寮母さんに飼育の許可を貰った。


晴れて今日からこの子達は寮付きのペットになる。


五条家というバックボーンを受けた、幸運な…ね。


「……ん、さすがに眠いな」


「もう午前1時を過ぎてるものね。五条くん、お手伝いありがとう。それから浴衣も…洗って返すわ」


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