第7章 夏休みといえば
余裕があれば、期末までに習う範囲の予習もしておきたい。
「疲れた…」
小学生の頃から課題は早めに終わらせるタイプだけど、勉強自体は別に好きじゃない。
たった今解き終わった課題をしまいながら、何の予定もない午後を過ごす。
今日は任務もないし、ゆっくり過ごそう…と思っていたのに
「寧々ー!」
ドアをゴンゴン叩いて押しかけてきたのは、もちろん
「五条くん…」
「今日こそ俺にかまってもらわないとな」
「任務があるって言ってなかった?」
夏休み終盤まで、お互いの予定が合う日は無かったはずなのに。
「朝イチで片付けてきたんだよ。寧々、俺と遊ぼうぜ」
「そう…宿題は片付けたの?」
「お、俺は…一気に片付ける派だから…っ」
おそらく……全く手を付けていないんでしょうね。
「寧々は終わったのかよ?最近ずっと勉強勉強で俺のこと放置しやがって」
「たった今終わったところよ。学生だもの、勉強が本分でしょ」
「っし、じゃあ暇だな?遊ぶぞ!」