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私のバイト先は推しグルがよく来るかもしれない件について

第2章 MEN?


 その後、おらふくんとおんりーちゃんらしき人が来店することもなかったので、あれはやっぱりたまたまドズル社さんたちの話をしていただけだったのだと思い込むことにしていたある日、私のバイト先であるコンビニから、どこかで見たことのあるような顔がやって来たのだ。
 マスクはしているけれども、あの眼差しは間違いなくおおはらMENさんだ。
 MENさんはイメージ通り、体格の大きい人だった。コピー機の方に行って何かをしている。
 確か最近、ドズル社ブロマイドというものがコピー機から買えるんだったっけ。
 推し活はグッズを集めるタイプではないんだけども、ブロマイドくらいなら買ってもいいかも、と考えていると、いつの間にかMENさんらしき人がカウンターの目の前にいてはっとした。
「……いいっすか?」
「あ、すみません、もちろんです!」
 話しかけられちゃった!
 私はそれだけでパニックになりそうになりながらも、なんとか受け答えて商品の会計を済ませる。声もMENさんそのものだ。息を止めるつもりか? 落ち着け、私!
「ありがとうございました〜……」
 私はまた定型文を言ってMENさんを見送った。いやいや、彼がMENさんなんて誰も言ってないんだけど、ね?
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