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密かな交換条件【進撃の巨人】
第5章 入れ込んでいる相手
「俺も自分で不思議に思うよ。
だが、こんな風に想える相手がいるのも
なかなかいいもんだな、ミケ。」
少し冗談めかしたような言い方をする
エルヴィンの声ですら、
今の自分の心には十二分に痛く響く。
徐々に遠のいていく二人の会話を聞きながら
アンは立ち上がることが出来ず、
何かを考える訳でもなく
その場に座り込んだまま顔を伏せた。
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