第8章 貴方が彼の写真を見ていたら
Bad Ass Temple
波羅夷空却
「鈴森。何見てんだ?」
その声を聞いて急いでスマホを隠しますがすぐに奪われてしまいました
「拙僧に隠し事なんざ100年……って、これ…拙僧じゃねえか!!」
自慢気にスマホを見ると顔を真っ赤にした彼
貴方も顔を赤くしているとスマホを返してきます
「……悪ぃ。でも拙僧がいる時はそんな写真必要ねえはずだろ。」
と笑ってこっちを見てきます
四十物十四
「え……。鈴森ちゃん?」
振り返ると頬を赤らめて期待でウルウルした目で見つめてくる彼
貴方がおずおずと写真を彼に見せると
「えぇ!?鈴森ちゃん僕の事撮ってくれてたの…?嬉しい!!」
と100点満点の笑顔で見つめてきます
「……僕も鈴森ちゃん撮りたいな、ダメ?」
またあの可愛い目で見つめてきました
天国獄
「鈴森、っと悪ぃ。」
一旦通り過ぎる彼
しかし貴方が顔を真っ赤にしたのを見て頭を軽く撫でてきました
「お前が恥ずかしがるなよ。どう考えても俺のが恥ずかしいぞ。」
と彼も少し赤い顔で言ってきます
ごめんね、と謝る貴方をまた撫でます
「……別に悪いとは言ってねえ。」
どついたれ本舗
白膠木簓
「あれぇ?鈴森ちゃん……。」
後ろからの声にすぐスマホをしまいます
すると頬に両手を当ててニヤつく彼
「えー、ごっつい可愛いんやけど。簓さん死んでまうでほんま。」
そう言って貴方を抱きしめました
そしてずっと無言で貴方を撫で続ける彼
貴方が止めると彼は笑って言います
「可愛すぎて止まらん。どうしよ?」
躑躅森盧笙
「……ぇ。」
小さく声を漏らす彼
貴方が慌てて振り返ると顔を真っ赤にして手で口元を覆っていました
「ちょ…。ええ加減にせぇ。死ぬ。」
貴方を抱きしめながら呟いています
貴方が謝ると彼は首を横に振りました
「いや、ええ。俺が頑張って耐える。」
しかしどう足掻いても貴方に萌える彼です
天谷奴零
「あれれぇ?おいちゃんを隠し撮りかい?」
後ろからスマホを取り上げられて驚いているとニヤニヤ笑いながらこちらを見下ろす彼と目が合います
「これは罰が必要だな。」
そう言って貴方を抱きしめて笑います
貴方が恥ずかしくて顔を真っ赤にしていると
「……あら?ったく、鈴森は可愛いな。」
と呟く彼でした