第7章 この世の良さ
「力?」
「彼女の力はまだ、小さい…なのでこの学園にいる生徒達と街にいるミニマムホルダーを集め、彼女の力になるのです」
「…?」
「まだ、分からないと言う顔をしてますね…ミニマムホルダーから力を吸い上げ、彼女に蓄えていたんですよ」
「っ!?」
「そんな事、出来るのか!?仮に出来たとしてヒカリの身体はもつのか!?」
「まあ、普通に考えて彼女は膨大な力に耐えられずに暴走するでしょうね…でも、それが目的だ」
つくづくこいつは頭が悪いのかと疑いたくなる。ヒカリも所詮、道具に過ぎないと言う事だ。
「彼女により起こされた自然災害は世界をも破滅に導くだろう…そうすれば、リセット出来る!」
「そんな事をすれば、お前だって!」
「知っているさ、俺もここで死ぬことくらいな」
「ヒカリは俺が守ると決めた、そんな事には絶対使わせない…」
「だが、そんな事を言っていられるのも今のうちだ」