第11章 分かたれた道
アス「救助した民間人を人質に取る。そんな卑怯者と戦うのがお前の正義かキラ!」
キラ「アスラン...」
アス「必ず彼女たちは助け出す。必ずな!」
そう言ってイージスはストライクから離れていった。そしてエトワールとブリッツの方でも同じようなことになっていた。
ニコル「救助した民間人を人質ですか。それが貴方の正義なんですね」
貴方『それは違う!これは…』
ニコル「ラクス嬢だけでなくアキラまでも」
貴方『っ...』
ニコル「これが貴方の正義だと言うなら次こそは容赦しません」
貴方『ごめんなさい...ちゃんと返すから...』
とりあえずアークエンジェルへと帰投しエトワールをハンガーにかけて降りてくるとキラはフラガに詰め寄っていた。
キラ「どういうことですか!」
ムウ「どうもこうも聞いたろ。そういうことさ」
キラ「あの子たちを脅して人質にして!そうやって逃げるのが地球軍っていう軍隊なんですか!」
貴方『キラ』
キラ「リツカ」
貴方『一つ聞きますフラガ大尉』
ムウ「なんだ?」
貴方『あれは貴女方の指示ですか?』
ムウ「いいや違う」
貴方『そうですか...』
リツカはフラガからの返答を聞いてどこかへと行く。そこはラミアスたちがいるところであった。
貴方『ラミアス艦長』
マリュ「リツカさん…」
貴方『今からラクスのところに行くんですよね?私も行きます』
マリュ「わかりました」
すぐさまラミアス艦長とともにラクスたちの所へと行く。ラクスとアキラは大人しく部屋で座っていた。
貴方『ラクス…アキラ…』
アキ「いらっしゃると思っていました」
マリュ「さっきの放送は…」
ラク「ええ。わたくしの指示ですわ」
貴方『助かりました。でもなんであんなこと…』
アキ「我らは戦争を良しとはしません。これ以上戦火が広がり悲しむ方がいると思い止めさせていただきました」
ラクス「もっと早く止めるはずだったのですがなかなか繋がらずリツカのおかげで間に合いました」
貴方『ラクス…アキラ…ありがとう…』
リツカは二人のおかげでフレイを悲しませずキラを傷つけずに済んだため涙を流す。二人には感謝しかない。
ラクスは泣く彼女を優しく抱きしめ、アキラはその光景を優しい笑顔で見守っていた。