第7章 危機を乗り越えた大天使
イザ「貴様!どういうつもりだ!」
帰ってきたイザークはすぐさまアスランの襟を掴みロッカーへと打ち付ける
イザ「お前があそこで余計な真似をしなければッ!」
ディア「とんだ失態だよね…あんたの命令無視のおかげで」
彼らが怒るのは無理もない。絶好のチャンスでアスランに邪魔され、撃てたはずの敵を逃がしてしまったのだから
ニコル「っ!なにをやってるんですか!やめてください!こんなところで!」
これまでのことを報告に行っていたニコルは帰ってくるなりこの状況に驚きつつ、イザークとアスランの仲裁にはいる
イザ「四機でかかったんだぞ!それで仕留められなかったら!こんな屈辱があるか!!」
ニコル「だからといってここでアスランを責めてもしかたないでしょう!」
イザ「くっ!」
しばらくの間ニコルとイザークは見つめ合うが痺れを切らしたイザークは部屋を飛び出してしまった
ディアッカは飛び出してしまったイザークを追いかけるように出ていってしまう
ニコル「アスラン貴方らしくないと僕も思います
でも…っ」
アス「今は放っておいてくれないかニコル」
アスランもニコルの言葉を遮り部屋を出る
その外で彼も悔しく壁を殴る
アス「キラ…ッ!」
これからも親友と戦わなければならないと思うと胸が苦しくなってしまうのだった
それもあるがもう一機のことも気になるのであった
“待って!キラを返して!”
そう叫んだ者はまだ若く自分と同じくらいの女の声であった
彼女の戦闘能力はナチュラルでは考えられないものだった…つまりは彼女もキラと同じくコーディネイターなのかと考えるアスラン
アス(もし君もコーディネイターなら同胞を二人も討たなければならないのかッ)
そして彼もまた疑問に思っていた…そうそれはアスランが出ていった扉を見つめるニコル…
ニコル「あれはナチュラルとは考えにくい…彼女もコーディネイター?」
彼女の力は本当に凄まじいものだった
自分とイザークとディアッカ…三人一気にかかっても勝てなかったのだ
もし彼女が本当にコーディネイターではなくナチュラルなのだとしたら…
ニコル「僕らは彼女に勝てるのだろうか…それになぜか彼女の声を聞いていると戦いたく無くなる…」
ふたりはお互い彼女の事に悩まされていたのだった
彼女がこれからも立ちはだかるとしたらこちらも油断してはいけはいけない…
