第3章 たくさんの初めて
パサっと羽織をかけてくれる悟さん。
なんだかんだ優しい。
襖を開けると使用人の方が列になっている。
最初はすごいと思ったけど、毎日これだと窮屈だろうなと感じた。少し悟さんに同情した。
悟「なぁ…下着のサイズ、どうだった?」
えっ!普通そーゆーこと聞く?!
デリカシー!!前言撤回!
でも準備してくれたし
『…普通は女性にそーゆーこと聞かないですよ。悟さんのえっち。』
悟「あれ〜?触った感じそうだったんだけどなぁ…鈍ったかな」
なんてことだ。
触ってサイズがわかるだと?!
そんなの、ある程度どころの経験じゃ培われないよ!?
さらに爆弾発言。
悟「傑に負ける〜」
傑さんもわかるの?!
すごくショック…。
紳士的なあの傑さんも遊び人ってこと?!
なんかもう、頭痛くなってきた。
それでなくても、今日はすっごい緊張して疲れてるのに。
『悟さん、すみません…なんか頭痛くなってきました。お部屋に戻ってもい……』
言い終わらないうちに、目の前が真っ白になってしまった。
貧血かな?とりあえず倒れそう…
悟「っ!おいっ!」
悟さんが受け止めてくれ、倒れるのは免れた。
『…ごめんなさい…』
と言いながら意識を失った。