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真珠の涙

第3章 たくさんの初めて



え?
本当にみんな聞こえなかったの?

『え…這うような音が聞こえたのと、部屋に入った時に呪霊の足跡みたいなのが見えました。だから…』

傑「なるほど。風海は索敵が得意なのかもね。この勝負、勝ったな。さっさと終わらせよう。風海を頼りに探して祓っていこう。」

探すだけなら得意かもしれない。あんなの気持ち悪くて近寄りたくないけど、放っておくのはもっと嫌だ。

その後もどこにいるのかがわかったので、二人に伝えて灰原くんが祓っていく。頑張っている灰原くんを見ていたら、私もやんなきゃいけない気になって、傑さんに直談判した。

『傑さん、私もやってみたい』


驚いた表情をしたが、少し悩んで

傑「悪いが許可できない。自分の身に危険が迫ったときだけはその限りではないが…私がそうさせないから大丈夫だよ。そもそも君は呪霊が怖かったんじゃなかったのかい?」

と言われてしまった。いざ危険な時に訓練してないとできないじゃない。と思った。こんな時悟さんは許可してくれそう。でも死ぬ直前まで助けてくれなさそう…

どっちもどっちだな。

とりあえずこのフロアにいる呪霊はいなくなったし、タイムリミットもきたので、夜蛾先生の元に戻ることにした。





まずは勝敗。
もちろんこちらの圧勝。
ここの建物にいた呪霊は隠れるのが得意だったらしい。私が見つけることができたといえば、夜蛾先生も驚いていた。

夜「風海、もしかして悟と同じような眼なのか?」

悟さんと同じとは?六眼って?わからないけど…
どちらかというと音で探すことに長けていると思う。

悟「イルカみてぇ。声出したらもっと遠くとかもわかるんじゃねぇ?」

たしかに。人魚の能力なのかも。
エコロケーション的な。今度試してみよう。

ただ、親身になってくれてそうな悟さんは、自分のチームが負けて七海くんに八つ当たりしている。
やめてあげて、大事な友だちなの。



帰り道にみんなでファミレスに寄った。灰原くんが頑張ったから、灰原くんに決めてもらおうとしたら、私が決めていいと譲ってくれた。
迷うことなく、ファミレス。放課後にみんなでファミレスって憧れてたんだ!青春っぽい!
ドリンクバー頼んで、ずーとおしゃべりしてたい!

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