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真珠の涙

第2章 呪術高専


帰り道は運良くみんな座ることができた。田舎にあるようなボックス席。悟さんは初めてだったようで興奮していた。
窓側の私と向かい合うように座るのが硝子さん、その隣に悟さん。そして私の隣が傑さん。

今最も気まずい時間だ。
隣だから目線がぶつからないのが唯一の救いだ。

悟さんは早々に寝てしまい、傑さんも目を閉じている。
硝子さんとお話をした。

『硝子さん、今日私が雰囲気悪くしちゃってすみませんでした。なんか感情がコントロールできなくて…』

思い返すと、なんであんなに悲しかったのか。そこまでのことじゃないと思う。ただ道を聞かれただけかもしれないし、その場にいなかった私にわからないこともあったかもしれない。

硝「雰囲気悪かった?私は楽しそうに見えたけど?」

そう言って笑ってくれる。

硝「…風海はさ、夏油と五条、どっちにするの?私はどっちもおすすめしないけど笑 七海か灰原なら応援してあげる♡」

と聞かれて黙ってしまった。
『わかんないです…でも、悟さんは可愛いって言ってくれて嬉しかった。傑さんは何も言ってくれなくて悲しかったです。もうなんか、感情がぐちゃぐちゃです…』

硝「コイツ、言わなかったの?!まじでクズだな。せっかく夏油が好きそうな水着選んだのにね〜
けど五条はやり過ぎ。海来てキスマークつけるとか…」

『えっ?!どこに?!』

うそでしょ?!慌てて首元を抑えると、さっき傑さんが言っていたことを思い出した。あぁ、だから怒ってたんだ…

なんで怒るの?
怒られる筋合いはないはず。

またもモヤモヤの原因が増えた。
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