第2章 呪術高専
海に行く約束をしてから、いつも以上に色々頑張った!
勉強も苦手な体術も。
見られても大丈夫なように、ボディクリームを塗ったり身体のケアも。
そんなこんなでいよいよ海の日!!
夜蛾先生に頼み込んで、ちゃんとみんな休みにしてもらった。じゃないと、先輩たちはもうすでに戦力として数えられてるから…
みんなで電車に乗る。
割と人が多かったけど、小さい私と硝子さんを守るように先輩たちや七海くん、灰原くんが頑張ってくれた。
…それにしても…傑さんの私服が…かっこいい!
そして見ている女の子がたくさんいる!
そりゃこんなにかっこいいんだもん。注目されてしまうのはしょうがない。
けど、なんかモヤモヤする。
悟さんももちろん見られてるし、七海くんや灰原くんだってタイプは違えどイケメンだと思う。
呪術高専は顔面接あるのかと思うくらい、みんな顔面がいいと思う。私が受かった理由は別の理由だけど。
囁く声も聞こえる。
かっこいい!とかイケメン!とか。
…あとは、重そうwとか何あの女とか…
こんなにかっこいい人たちといるのに、こんなちんちくりんな女なんて納得しないよね。きっと私のことなんだろうな…硝子さんはすっごい美人でスタイルいいもん。
そしてよく言われてたこと。
重そうって、たぶん胸の大きさ。
私はFカップある。でもそれは太っているから。
決してアンダーが細いわけじゃないから、大きいというわけじゃないのだけど、そんなの他の人は知らないわけで…着る服も胸がパツパツになるから着れないとかもよくある。
今日はおでかけだから、ずっと機嫌良くいたかったのになんか気にしすぎちゃうな…
電車内だし、あんまり騒げないからみんなコソコソ話してるのに、急に悟さんが普通の声で話しかけてきた。
悟「なぁお前さ、周り気にし過ぎだろ。今、楽しくねぇの?」
みんなとお出かけは楽しいけど…
傑「風海は何も気にせず楽しめばいいよ。外野は私たちが黙らせるからね」
と言ってにっこり笑ってくれる。
…それは怖いです。笑顔で言うことじゃない…
チラッと他の人の様子を窺うと、慌てて目を逸らす人たち。悟さんや傑さんの言葉がそうさせたんだと思う。
海、すごく楽しみにしてたんだもん!
楽しまなきゃもったいないよね!
『悟さん、傑さん、ありがとうございます!』