第2章 呪術高専
傑さんにお願いしてピアスを開けてもらうことになった。ピアッサーを買ったものの、自分で開ける勇気がなくて…でも傑さんとお揃いになりたくてお願いすることにした。
どんな痛みかわからないから不安だと言うと、膝の上に座らされて抱きしめられた。安心するどころかドキドキしちゃうんだけど!?
そのままの体勢で入念に開ける位置を確認して開けようとした時に、悟さんが入ってきて驚いた。
以外と古風なところがある悟さんは、以前傑さんのピアスをいじっていたから、ピアスに対して否定的なのかと思っていた。傑さんは大きなピアスが開いてるから、慣れていると思って傑さんに頼んだの。
一気に空気が和んで身体から力が抜ける。
傑さんに引き寄せられ、頭を撫でられて安心した。
…傑さんの香りがする…
すごく安心するの。
離れたくなくて、ぎゅっと傑さんの制服を掴むと
パチンッ
と大きな音がして、ピアスが開いたのだとわかった。
不意打ちだったけど、そんなに痛くなくて反対側も私が油断したところで開けてくれた。
傑さんに頼んでよかった!
でも
『うぅ〜ジンジンする…』
開ける時の痛みよりも、あとからじわじわと痛みがきて、熱を持っている気がした。
悟「痛いと思うならなんで開けるんだよ?ドMか?」
確かに…でも開けたかったんだもん。おしゃれだし。
さらに耳元で囁く悟さん。
悟「それに…初めてのSEXもそーゆー痛みらしいよ♡」
それを聞いて一気に顔が真っ赤になる。
さっきの傑さんとのやり取りを思い出してしまったのは内緒だけど、傑さんもわかってて言っていたのかと思うと…恥ずかしくて死にそう…
そんな私を見て、悟さんが爆笑している。
何度も悟さんの言葉が繰り返されては消えていく。
私も初めてを捧げる日が来るんだろうか。
それは誰と?
顔が浮かんだのは2人。
傑さんと悟さん。
なんで悟さん?
私が好きなのは傑さんなのに…