第2章 呪術高専
五条side
傑と行った任務の報告書をアイツに押し付けてサボっていた。いつもはすぐに終わらせて文句を垂れるのに、今日はなかなか来ない。久しぶりに2人で出かけようと思ってたのに〜。早くしろよ。
教室まで様子を見に行こうとすると、風海の気配がする。だからアイツ遅かったのか…
傑「こっちむいて…風海」
『あ…待って…怖い』
傑「君が言い出したんだろ?やめる?」
『やめない…傑さんと一緒になりたいの』
なんの会話だよ?!覗いてみると、向かい合わせで傑の膝の上に座っている風海の姿が見えた。傑の手が後頭部を固定している。
傑「…可愛いこと言ってくれるね。じゃあ選んで?ゆっくりするのと、一気にいくのどっちがいい?」
『…痛いのは一気に終わらせたいです』
傑「わかった…いくよ?3…2…」
おいおいおい!ここでするのか?!さすがに…
それにちょっと待て!俺は譲った気ねぇんだけど?!
それにカウントダウンしながらするやつがあるかよ?!
悟「なーにしてんの?!」
思いっきりドアを開けて、教室に飛び込んで行く。
驚いた表情でこちらを見る2人。
傑「どこ行ってたんだよ。君はまた報告書を私に押し付けて逃げただろ?名前くらいは自分で書けよ。」
そう言いながら、風海の頭を引き寄せ撫でている。
着衣の乱れは…ないか。
パチンッ
『わぁ!』
傑「はい。右耳終わり。次は左ね」
傑が持っていたのはピアッサー。
ピアス開けるのに、そんなに距離が近くなる必要はないし、そもそも自分で開けろ!紛らわしい会話しやがって!
悟「…んだよ。ピアスかよ」
小さい声で文句を言うと、地獄耳野郎がしっかりと付け加える。
傑「何か勘違いしてたのかい?こんなとこでするわけないだろ?君じゃないんだから。」
と言いながら笑う。お前だって意識してあーゆー会話をしてたってことじゃねぇか、この変態野郎…
パチンッ
傑「はい、お終い。ちゃんと消毒はするんだよ?」
顔が近すぎる、顔が。
それに、膝の上に座る必要はねぇよな?
風海はこの変態に騙されている。