第2章 呪術高専
みんなでお買い物をした日から、一体感が生まれたように感じる。みんなで集まって遊んだり、お出かけしたり。
毎日楽しい!
お出かけする時は必ず男子の誰かと行かなくてはならないから、下着とかが買いに行けない。今度みんなで出かけた時に、硝子さんに付き添ってもらおうっと!
けどやっぱり体術だけは苦手。
いつも悟さんに投げ飛ばされるし、最近傑さんも手加減なしで攻めてくる。武具を使えばなんとか渡り合えるけど、生身では太刀打ちできない。
キズが絶えなくて、でも自分で自分を治すことができないということがわかった。そんな時は硝子さんに治してもらえと言われるけど、あまりそうしたくない。すごく複雑そうな顔をされるけど。硝子さんだって便利屋さんじゃないんだから、勝手に治る擦り傷や切り傷くらいで甘えたくはないの。
ある日2年生の教室を覗くと、傑さんが1人で報告書を書いていた。
1人!今しかない!
『お疲れ様です!
ねぇ傑さん、お願いがあるんですけど…』
傑「なんだい?」
ずっと言いたかったこと。
でも勇気が出なくてできなかったの。
傑さんなら叶えてくれると思うから…