第2章 呪術高専
硝子さんも合流してみんなでお買い物をすることになった。
元はと言えば、私が水着を買いたかったからなのだけど、大好きなみんなとお出かけできること、久しぶりに高専以外の場所に出かけられるのが楽しすぎて、すごく浮かれていると思う。
…それにしても、歩きにくい。
前には七海くんと灰原くん。
隣には硝子さん。
後ろには悟さんと傑さん。
壁か人に囲まれて歩くのは窮屈。しょうがないことなんだけど…後ろの2人の圧がすごいんだよぉ〜なんで?楽しもうよ、ショッピング…
流石に女子の水着を選ぶのに、男子がいるのは気まずいとのことで七海くんと灰原くんは別行動になった。
硝子さんと一緒に選ぼうとすると、
悟「おい!おまえコレにしろよw」
と、究極に布面積の少ない水着を持ってきた。もはや水着ではないのでは?!こんなの色々出ちゃうじゃん!!
『何言ってんですか?!そんなの着れるわけないでしょ!』
思わず敬語を忘れてツッコんでしまった。
もっとこう…ちゃんと隠れるやつがいいのに。細くてスタイルが良ければビキニも着てみたいけど、私みたいに背も低くてむちむちの身体だと似合うわけない。
傑「…私はこーゆーのがいい。」
と言って傑さんが持ってきたのは、サイドが紐で編んであるビキニ。悟さんの選んだものほどじゃないけど、露出度は高め。
上に何か着ればどうにかなるかなぁ…と悩んでいると、硝子さんが助け舟を出してくれた。
硝「おまえらまじでクズだな。水着はこっちで選ぶから、どっか行ってろ。実際に見るのは海でのお楽しみにしろ。」
ありがとう硝子さん!!
まだ納得してなさそうだったけど、渋々店内を出ていく。
これでゆっくり選べる!
硝子さんとあーでもないこーでもないと言いながら試着を繰り返し、選んだ水着を見せると
硝「それはダメ。中学生かよ。」
ダメか…どうせなら、傑さんがドキドキしてしまうようなオトナな水着がいい。
でも布面積も大事なの。困り果てていると、硝子さんが選んでくれた。ちょっと恥ずかしいけど、それに決めた。
だって硝子さんが、夏油が喜びそうって言うんだもん。
さっき傑さんが選んでくれたものよりかは可愛いデザインで、布もまぁまぁある方だと思う。水着見すぎてよくわかんなくなってきたし。
硝子さんも購入して、みんなと待ち合わせをする。