第2章 呪術高専
七海side
今日は先輩やクラスメイトと買い物に駆り出された。
風海たったの希望だったし、嬉しそうにしていたので協力してあげたいと思った。
先に灰原と待ち合わせ場所に向かった風海が心配だ。純粋な2人だ。そして凛としている彼女が声をかけられないわけがない。
駅近くのカフェにいると連絡がきたので、そこへ向かうと…
やはりすでに絡まれていましたか。
七「風海、灰原、お待たせしました。この人たちは?」
声をかけると安心したような笑顔を向けた。
?「おっ!また男来た。」
?「風海ちゃんの友だちだよ〜♡」
名前で呼ぶのはやめろ。
穢らわしい。
七「何もされていませんか?」
睨んでみたが、おそらく年上。
高校生の牽制など恐るるに足らないというところか…まぁ、五条さんや夏油さんじゃなかったことを感謝して欲しいところだ。あの人たちなら何をしでかすかわからない。
席を移動しても、嫌な視線が突き刺さる。
1人になるのを待ってるのか…
そんな時に1番聞きたくない人たちの声が聞こえた。
あぁ…終わった…
もう少し早く到着して彼女との時間を作りたかった。灰原もいるけど。
傑「やぁ、遅くなってすまないね。#NAME1、今日も可愛い。」
悟「…風海は何張り切っちゃってんの?髪巻いてさ〜そんなに俺と出かけんの楽しみにしてたの〜?」
傑悟「…で?七海と灰原は何してたの?」
と言いながら視線の先にいる彼らを睨みつける。流石にこの2人の牽制には怯えているようだ。そしてこちらにとばっちりがくるんだろう。
五条さんがあちらのテーブルへ行き、なにやら囁いて戻ってきた。あちらは完全に青ざめてるが、何を言ったのだろう。聞きたいような聞きたくないような…
あの人は満足そうだが。
灰「…五条さん、なんて伝えたんですか?」
ニヤリと笑って
悟「俺の女に手ぇ出そうとしたのどっち?握り潰されたくなかったら失せろよ。って言ったら黙り込んでんの。張り合いねぇわ〜」
あんな顔で言われたら、本当にやりそうだと思うだろう。いや、本当に手を出していたらやりかねないのだが。