第2章 呪術高専
お買い物の日はそれぞれの任務があったり、授業にズレがあったから駅で待ち合わせになった。私は灰原くんと一緒に待ち合わせ場所に向かっている。
私は都会に慣れてないから灰原くん頼りなんだけど、無事に着いた。ちょっと早かったからカフェで時間を潰すことになった。
私が席を探して、灰原くんが買いに行ってくれてる。
人混みって疲れるけど、今からのお買い物やお出かけが楽しみすぎて顔が笑顔で固まってる気がする。だって高専の外に出るのは編入してから初めてだから。嬉しさが身体中から溢れていたと思う。
灰原がドリンクを買いながらもこっちを気にしてくれてる。手を挙げて、ここに席を取ったよと知らせて席についた。
すぐに七海くんも来れそうだと連絡が入ったから3人が座れる席にしたのだけど、知らない男の人達が座ってきた。
?「ねぇ君、待ち合わせ?」
?「友だち来るまで一緒に待っててあげるよ」
これはナンパというやつ!
こーゆー時は硝子さんから言いつけられてるセリフを言わなければ!
『…私、彼氏いないように見えます?』
効果抜群のはず!こんな上から目線のセリフ、いつもならおどおどして言えないと思うけど、今日は買い物に行ける嬉しさが溢れでてるから、自信満々に言える!
?「いや〜いるだろうけど、関係なくない?w」
?「強気なの、いいわ〜w」
と笑ってる。
…アレ?おかしいな。思わぬ展開…
と思っていると、トレーにドリンクを乗せた灰原くんが戻ってきた。
灰「あれ、風海の知り合い?」
違うと言おうとすると言葉を被せてくる男たち。
?「そうそう!友だち〜」
?「ねぇ〜風海ちゃん♡」
優しそうな灰原くんの雰囲気に目を見合わせて笑っている。
嫌な感じ!名前もこんな人たちに呼んでほしくないのに…
席に座って立ちあがろうとしないこの人たちに、少しの苛立ちを感じながら席を立って別の場所に移動しようとすると
七「風海、灰原、お待たせしました。この人たちは?」
灰原くんとは雰囲気の違う、真面目そうに見える七海くんが来てくれて、少しばかり安心した。
?「おっ!また男来た。」
?「風海ちゃんの友だちだよ〜♡」
チラッと私を見て違うとわかったようで
七「何もされていませんか?」
そう確認して席を移動した。
大人な対応だ…よかった。