第2章 呪術高専
五条side
立候補した任務で怪我を負った傑。無下限で防げるのに、俺を庇って怪我を負った。急いで硝子に連絡を入れて高専へ急ぐ。
『いや…やめてください…離して』
医務室の個室のドアを開けようとすると風海の声がする。
なんでアイツがここにいんの?
ドアを開けて見た光景に衝撃を受けた。
泣きながら男に抱かれて嫌がってる風海の姿。
悟「いやっ!お前が大丈夫かよ?おい、離せよ」
傑を座らせて、男から風海を引き剥がす。
ふざけやがって。
悟「誰の女に手ぇ出したのかわかってんのか?!」
「んだよ、五条の女かよ」
はぁ?まだ俺の女じゃねぇっての。したくてもできなかったんだっつーの。傑ならまだしも、てめぇとは釣り合わねぇだろ。まだしもってなんだ?俺の女にするんだよ。
その苛立ちも込めて殴ってしまった。
『傑さん…傑さん…大丈夫ですか?怪我はどこ?』
必死な風海。傑も必死な風海が可愛いのか、安心させようとしているのか笑ってる。
傑「あぁ…悪いね風海、鼓膜が破れたみたいで聞こえないんだ。少し頭も打ったから平衡感覚が…」
いや、少しじゃねぇだろ。意識あんのが不思議なくらいだわ。
泣きながら抱きつく風海。今回ばかりは譲ってやる他ないよな。
その時急に傑が声をかけてきた。
傑「…悟…何か拭くものを持ってきてくれ。…たぶん怪我が治ってる。」
言われてから気がついたが、風海が泣いてる!
そうだった。失念していた。
悟「…!!ちょっと待ってろ!」
個室を出ようとすると、硝子と担任が入ってくる。
硝「おぉ、着いてたのか!夏油は?」
悟「おっ!見てみて!」
傑の様子を見てもらおうとしていたら、
夜「どーゆーことだ?治ったんじゃなかったのか?」
俺がさっき殴った野郎の前で、呆然としている硝子と夜蛾。
もしかして、アイツも風海の涙で治ったのか?
やべっ!黙っとこw
未だ傑の腕の中で泣いてる風海。
治ったなら、そろそろ離れろ。
傑もしがみついてる風海を嬉しそうに横抱きにして、頭を撫でている。
いいから離れろ。