第2章 呪術高専
悟さんとの体術訓練が始まり、何度も地面に倒れる。けど押さえ込まれる前に抜け出して立ち上がる。身体の柔軟性を高めれば、もう少し上手くいきそう。
悟「そんな何回も倒されてると死ぬよ?反撃しろよ」
ごもっとも。けどどうしたら…?
傑「風海!足を使うんだ!」
アドバイスをもらったけど、足って?どうするの?
返事する余裕もないくらい必死だ。
投げられる瞬間に身体を反転させ、足を悟さんの首にかける。
悟「…い゛ッ…」
片手を封じ、太ももで首を絞める体勢になった。
やった!
そう思ったのに、悟さんの反対の手がガラ空きになっていたことを失念していた。
『あ…ゃん!!』
手で太ももを優しく撫でられ、えっちな声がでてしまい、身体の力が抜ける。
地面に押し倒される体勢で、真上から声がかかる。
悟「また、俺の勝ち〜!お前の足、柔らかくて気持ちよかったわ〜もう声がエロ過ぎ♡俺、勃っ…いてっ!」
傑「風海大丈夫かい?」
傑さんが悟さんを退けて起き上がらせてくれる。足に擦り傷を見つけて大袈裟に騒ぐ傑さん。硝子さんに見せてくれようとお姫様だっこをしてくれた。
あまりの急展開に真っ赤になり、おろしてもらおうと暴れた。
『大丈夫ですから!』
傑「君の綺麗な肌に痕が残ったらどうする?こら、暴れるんじゃない。そもそも七海に抱きしめられて真っ赤になっていたのは誰だ?七海はよくて私はダメなのかい?」
そう言われたら大人しくせざるを得ない。
今だって真っ赤になってると思うのに。
『…だって重いもん…』
小さな声でそう言うと
傑「軽くて内臓が入ってるか心配になるほどだ」
と言って笑ってくれた。
そんな表現…思わずつられて笑った。