第2章 呪術高専
しゅんとしながらも七海くんの優しさが身に沁みて、肩に頭を預ける。
『七海くん、ありがと。』
するとぎゅっと抱きしめられ、耳元で囁かれる
七「風海、あのお二人が泣かせるようなことがあれば、いつでも頼ってください。」
私、今すごくドキドキしている。顔も真っ赤だと思う。
それに今はまだ授業中。
七「赤くなっちゃって…可愛い。僕も期待していいってことですか?」
すると場違いな明るい声で
灰「あっ七海ずるい!俺も入れて!」
と言いながらさらにガッチリ抱きしめられた。なぜか2人が私に抱きつく状態でわちゃわちゃしている。
この状況は一体…
でも灰原くんがいてくれて助かった。
どうしよう。七海くんにドキドキしてしまった。
しばらく何もできずにいると、傑さんから声がかかった。
傑「君たちは団子になって何をしているんだい?」
七海くんにドキドキしてしまった罪悪感で傑さんを直視できず、真っ赤な顔でチラッと見ると目が合ってしまった。
すぐに逸らしたけど、なんだかすごく怒ってるみたいだった。
そもそも私が罪悪感を感じることなんてないんだけど…
彼女でもないし。
たくさんの彼女がいるんだから、私なんてそーゆー対象じゃなく、命の危険があるから守ってくれてるだけなんだ。勘違いしちゃいけない。
七海くんがさらに強く抱きしめてくれる。
灰原くんは
灰「夏油さん!俺にも訓練つけてください!」
と明るくお願いしている。
あの感じの傑さんに訓練つけてとお願いする灰原くんはドMなのかもしれない。
悟「…七海。お前も訓練するから来いよ。」
悟さんも呪骸をボロボロにして七海くんを誘いにくる。あんな風にならないといいな、七海くん。
…ものの数分で投げ飛ばされて動かない2人に近づく。
『大丈夫?…じゃないよね?』
苦笑いで聞くと、
灰「容赦ないな〜」
七「呪骸じゃなくていいから、人間と戦わせてください。」
と言っていて、人間扱いされてない最強2人に笑ってしまった。
立ち上がり飲み物でも買いに行こうとすると
悟さんから声がかかる
悟「おい、風海。お前もやるんだよ。」
は?今なんて?
胸ぐらを掴まれて半分身体が宙に浮いてる。
かろうじて片足が地面についてる。