第2章 呪術高専
今日の授業は体術訓練。
1年と2年の合同で夜蛾先生が行ってくれる。夜蛾先生の呪骸を使って行う時もあれば、人間同士の時もある。
今回は呪骸との訓練で、私は呪力のコントロールをする練習も兼ねている。私の場合、呪力量はたくさんあるけど、ダダ漏れになっていてここぞという時に鋭い攻撃ができていないらしい。だから人相手よりも呪骸相手に思った方向に呪力を放出しながら体術訓練をすることになった。
これがすごく難しい。呪力が乗らなかったり、集中すると体術が疎かになってしまったり…夜蛾先生から、呪力で結界を張り、攻撃を避けるのはどうか。とアドバイスをもらった。
やってみたら上手くいった!けどこれじゃ体術訓練にならないことに気がついた。とりあえず、呪力コントロールに力を入れることにした。
ふと先輩たちを見ると、すごいスピードでこなしている。
灰「すごいよね、先輩たち。2人で最強って言われてるんだ。」
他にも色々教えてくれる。
街を歩けばすぐに逆ナンされるし、女性が途切れたことがないと。色んな彼女がいること。そんなところも尊敬しているところ。だから女性の扱いも傑さんのようにしたいこと等…
そりゃ…そうだよね。あんなにかっこいいんだもん。優しいし、彼女の1人や2人くらいいてもおかしくはないけど、そんな不誠実な感じに見えないけどな…
七「灰原。それくらいにしておいて。風海が泣きそうだ。」
そう言い耳を塞いでくれる。
それでも止まらない灰原くん。耳を塞いでくれてるから聞こえないけど、口が動いてるからまだ話続けているんだと思う。
七海くんの顔を見ると、困ったように笑った。