第4章 変化
悟さんの提案でもう一日滞在を延ばすことになった。なんでも呪詛人(じゅそんちゅ)が少ないだろうという見解。
七海くんと灰原くんが空港にいてくれるようで心強い。
ホテルでは黒井さんと理子ちゃん、私の3人が同じ部屋で過ごし、傑さんの呪霊が守ってくれていた。悟さんがずっと結界を張ってくれていて、私が変わろうとするとお肌に悪いから寝ろと言われた。帰りの飛行機くらいは私がすると約束をして黒井さんと交代で眠りについた。
次の日も沖縄を満喫してから高専に戻って来た。
長い階段を登り、敷地内に着くとようやく天元様の結界内に入り、悟さんが結界を解くことができた。
なんとか緊張の連続した任務を終えることができた。
と思った矢先、何者かに後ろから刺される悟さん。
悟「どこかで会ったか?」
伏「俺も苦手だ。男の名前を覚えるのは」
この人?!ファミレスで声をかけられた人だ!
『えっ!?あなた!』
伏「久しぶり、風海ちゃん♡」
急いで構えたものの速さについていけない。悟さんに促され、1人残して目的を果たすことになった。
周りを警戒しながら進む。早く同化をしてしまえば、悟さんを助けに行ける。
黒井さんと私は入口で待機、傑さんと理子ちゃんはその先へ。
しばらくして、あの人が入った来た。
なんで?
悟さんは?
黒井さんは撃たれてしまった。私が守らないといかなかったのに……