第4章 変化
でも授業にはついて来てほしくないとのことで、学校の外で待つ。傑さんの呪霊を護衛にして。女子校らしいので、私も制服を着てと学内を歩くことになった。最初に約束したことは置いておいて、まずは任務を優先させることになった。
制服に着替えると悶える二人組。なんでよ。
礼拝堂から歌声が聞こえる。
いいな。
私も歌いたい。
すると悟さんが走ってくる。
悟「風海!侵入者だ!天内は?!」
『っ!中にいる!』
ドアを開けると“きゃー” とか“イケメン〜♡”とか聞こえてくる。確かにかっこいいのは認めます。だけどなんかモヤモヤした。思わず悟さんの背中に抱きつく。
キラキラオーラ全開の悟さんほどかっこいいものはないから。
悟「なーに可愛いことしてんの♡任務中なのにぃ〜
天内のとこ行って。俺が気を引いてる。」
そう言ってさらにキラキラさせてる。もう!この人は!!
急いで理子ちゃんを保護して、高専へ向かおうとした。
頭から紙袋のようなものを被っている人と遭遇。おそらく呪詛師。
薙刀を構える。
『理子ちゃん、下がってて』
私たちの周りに何体か同じ人が現れた。
式神というより分身。索敵が得意な私は本体がどれなのかがわかって攻撃してるのに、なぜか本体が途中で移動してる。やりずらいな。
すると悟さんが追いついて、全てやっつけてしまった。
強すぎる。
私だって戦力になりたいのに…
理子ちゃんのケータイが鳴って、黒井さんが捕らえられ、沖縄にいるとのこと。話し合った結果、みんなで沖縄に向かうことになった。
飛行機の外は傑さんの呪霊が守り、悟さん結界を張って飛行機内を巡回。私は理子ちゃんについていた。
すぐに黒井さんを取り戻し、今は綺麗な海で遊んでいる。
水着は現地調達だったけど、観光客の多い土地柄たくさんの水着が並んでいる。以前みんなで海に行った時には、ちょっとトラブルが多かったから、今回は何もないといいな。
悟さんが理子ちゃんとナマコで遊んでる。
触るなんて無理〜気持ち悪い…
足を海につけると、すごく癒される。
そして自分でもわかる変化。呪力が高まる。
目を閉じて潮風を感じながら、波の音に耳を傾ける。
海はなんて美しいんだろう…