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真珠の涙

第4章 変化



次の日からも訓練に精を出した。
身体がまだ痛いけど、武具を使っての訓練を七海くんとすれば、5割勝てるようになってきた。切磋琢磨して強くなれるといいな。薙刀のお稽古をしておいて本当によかった。当時は本当に嫌だったけど、今となってはおばあちゃんに感謝している。
でもどうしてもパワーでは負けてしまうから、身体の使い方やら柔軟性を活かすしかない。身体を柔らかくしないと。


発声練習もした。
私の歌声には呪力が乗っているらしく、広範囲で呪霊討伐ができるそう。低級の呪いであれば、歌うとすぐに祓えるから重宝されそうだ。


1年だけの任務も増えてきた。
チームワークもよくて、私が後方支援、七海くんと灰原くんが主に討伐をしている。大きな怪我もなく、2人が気持ちよく任務に向かえるように報告書も率先して書いた。



あの3人で過ごした日から、任務のない日は私の部屋に集まってご飯を食べたりゲームをして過ごすことが増えた。悟さんのゲームが置きっぱなしになっていて、2人の私物も増えていった。
ゲームも随分上達したと思う。

時々私が途中で寝てしまってもベッドに運んでくれたり、3人で眠ることもあった。悟さんと傑さんの約束で、2人きりになってしまう時は部屋に戻ることになってる。抜け駆け禁止らしい。なので鍵は2人に預けてある。まるで3人で住んでるみたいな感じ。
それも夜蛾先生や硝子さんも知っていて、何も言われない。高校生の男女が一緒に寝てるって先生的にはどうなんだろう?
おかげさまでそれ以来身体の関係はない。


時々、硝子さんや灰原くんも来てくれる。灰原くんはどちらかというと傑さんに会いに来ているのだが。七海くんも誘うのだがなかなか来てくれない。嫌われてる感じはしないんだけどなぁ…
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