第4章 変化
運良く移動中に誰かに会うことはなく、3人で私の部屋に向かう。
部屋に着くと私の服が散らばっていて、昨日ここで途中までしたことがわかるような状態だった。ベッドも乱れている。
もうバレてるにしても生々しすぎる。
というか、私は誰にバレたくなかったの?
2人としてしまっているのは、どう説明すればいい?
私が寂しかったから?流されてしまったから?
全部自分の弱さだ。
もっと自分に余裕や強さがほしい。
悟「ちょっとここにいて。」
ベッドに降ろされる。そのまま散らばって服を集めて持って来てくれた。
悟「ちょっとコンビニ行ってくるわ〜30分後に集合な。」
そう言って出て行ってしまった。
傑さんと2人きりになった。
…気まずい。
『…すみません!お茶とコーヒー、どっちがいいですか?』
無言の時間が気まずすぎて、とりあえず当たり障りのないことを言った。
その途端、抱きしめられた。
驚いたけど、言葉が発せない。
しばらくそのまま抱かれていると
傑「…すまない。私と悟の板挟みにしてしまって。君の気持ちを聞いていなかった。
私は君が…風海が好きだ。もう伝わってると思っていたんだけどね。きちんと言葉にした方がいいよね。あの日、君が私を好きだと言ってくれて、満足してしまったんだよ。許してくれ。」
そうだったの…勝手に被害者ぶって落ち込んでたのは私だけだったのかな?
傑「好きだ。私の恋人になってほしい。
婚約の件もどうにかする。相手が五条家だからね、一筋縄ではいかないのはわかってる。だが、君を愛する気持ちは変わらない。」
そこまで考えてくれてたなんて。
でも…
『…傑さん、ありがとうございます。私、傑さんも悟さんも大好きなんです。選べないから…私が優柔不断だからいけないんです。だから傑さんは謝らないでください。』
そう、私が全部いけないの。
2人を振り回してる。