第4章 変化
五条side
授業が終わり部屋に戻ろうとすると、傑がついてくる。しばらくトラブルは起こさない方が身のためだと互いにわかっているからなのか、無言で寮へと歩いた。
部屋に入れるのは嫌だ。生まれたままの姿の風海がいるんだ。
なんとか説得しようとしても、私も行く、の一点張り。
3人ですることになっても知らねぇぞ。
ドアを開けると、ふわりと香る風海の匂い。
俺のベッドでぐっすり眠っている風海。しかも俺のTシャツを着てる。ニヤける顔をそのままに傑を見ると複雑そうな表情をしていた。俺も同じ立場ならそんな表情をするんだろうか。
白い太ももが見えていたから、シーツをかけた。
悟「おい、いつまで寝てんだよ。」
『んん…おかえり〜悟。…いたた…』
むくっと起きあがろうとして動きを止めた。まだ身体が痛いようで顔を歪める。
傑「よく眠れたかい?」
その声を聞いた途端、パッと振り返り傑と目を合わせる。動揺しているんだろう。言葉を発することなく沈黙が流れる。
『…はい。』
白いTシャツから胸の先端がわかるような不自然な膨らみ。傑が気が付かないわけがない。
Tシャツの中を想像して、下半身が反応するのがわかる。お前もそうだろ、傑?
悟「じゃ、部屋戻る?」
と聞くと、コクンと頷いた。
『悟さん、まだ歩けないかも』
そう言いながら見上げる風海。
上目遣いに破壊力がありすぎる。
悟「あぁ?しょうがねぇな。」
本当はしょうがねぇなんて思ってない。傑の前にも関わらず、俺に甘えるお前が可愛すぎて何でもしてやりたくなる。
横抱きにすると、首に腕を回して顔を隠す風海。
柔らかい身体が密着して、さらに反応する下半身。
傑「待て、そのまま外に連れて行く気か?」
そう言いながら制服を脱ぎ、風海にそっとかける。
傑「誰かに見られたらどうする?少しは気をつけろよ。
私は冷静でいられなくなる自身がある」
そう言ってドアを開けた。どこまでも紳士を気取るコイツがたまに憎たらしいが、尤もな事なので黙って受け入れた。