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【黒子のバスケ】Assistant story

第2章 嗚呼素晴らしき夏休み






ゴキブリは急に羽を広げ笑っているいづきの元へ突っ込んできたのであった



そして、



いづきの持つ今日の糖分、マシュマロの袋の上に着地したのであった



刹那、目にも止まらぬ速さでゴキブリは壁へと叩き付けられ、動きが鈍っていた



そしてそこに立っていたのは真顔で手刀を横に振った態勢で静止しているいづき
どうやらゴキブリが袋に乗った瞬間手刀で思い切り払ったようだ



唖然とする一同の中にドスの効いた低い声は響いた



『…テレテテッテテーン、シンタローのラッキーアイテムのハリセン〜』



緑間は反論を口にしようと身を乗り出したがそれを制した高尾が静かに首を横に振った
誰にも止められない



『私の、大事な大事なお菓子に、薄汚い足を、着いた事を、後悔しながら、逝け』



ポツリポツリと呟きながらゆっくりと近付いて行くいづきの後ろ姿を見た一同は心底ゴキブリに同情していた



ご愁傷様…



ゴキブリを抹殺したいづきはマシュマロの袋を開け中身を口に流し込むともきゅもきゅと口を動かしながらその袋を手袋代わりに使い亡骸を拾うと前髪を上げていたゴムで袋を止め外のゴミ箱に放り投げた



終始無言であった



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