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【黒子のバスケ】Assistant story

第1章 迷い道での再会


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『ねえ高尾クン』



「んー?」



『マジバ行かね?お腹減った!奢るからさ!』



「マジかよ、いいぜー」



ーーーーーーーー



『席とっといてよ。買ってくから』



マジバに到着すると高尾に先に席を取りに行かせたいづきはセットを2つ持って高尾のもとへ向かった



『ほい!』



「おー!さーんきゅ」



沈黙。
特に交わす言葉もなくジュースのストローに口をつけ無言で何口か飲んだ後、沈黙をいづきが破った



『高尾クンさー』



「何だよ?」



『警戒しなくていいんだよン?今日一日視線痛かったんだわー』



「!?」



『あんね、シンタローとって食ったりしないし安心してって』



「何で緑間出てくんだって」



高尾は少し動揺したように、しかしそれを隠すようにケラケラと笑いながらポテトを摘まんだ



『だーから、』



その様子にいづきは軽くため息をつきポテトで高尾を指す



『そういうの分かっちゃうんだなーこれが。今動揺してるっしょ』



「…ほんと鋭いっつーか、やりづれー…」



高尾はちゃらけた態度を止めると苦笑いでハンバーガーをかじった



『ふっへ、あんましみんな気づいてなかったと思うけど今日ずっと警戒しながらこっち見てたっしょ?』



「…その通りでございます」



『…ま、それくらい気に掛けてくれる彼氏がいてシンタローはシアワセ者ってかなんつーか…』



「…え、は?ちょ、ちょっとお前今何つった!?」



飲んでいたジュースを吹き出した高尾を見ていづきはケラケラと楽しそうに笑い



『ふくなって!何か拭くもん持ってくるから待ってな、シンタローの彼氏さん』



いたずらっ子のようにウインクをし拭くものを取りに席を外したいづきの後ろ姿を呆然と見つめた高尾は恥ずかしさで突っ伏した



「マジかよ…俺だけ馬鹿みたいじゃねーか…」



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