第1章 迷い道での再会
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『あ、ここ片付けとくんで着替えてきてください』
練習が終わり、あとはボールを倉庫にしまうだけになりいづきが声を掛けた
「いや、それは悪いだろう」
『今日ジャージで来ちゃったんで大丈夫っすよ!汗かいてるだろうし冷えないうちに』
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「なー真ちゃん」
「何だ」
更衣室への廊下を歩きながら高尾は緑間へと問い掛けた
「藍沢って悔しいけどかなり出来んじゃん?それなのにスタメンじゃなかったのって理由あるわけ?」
「確かに特例として出場は認められていたが、実際あまり快く受け入れられることじゃなかったのだよ」
「反則的に強かったって訳じゃねぇんだろ?」
「キセキの中では中堅層だったが根本的な理由でな」
「よくわかんねーなキセキ」
そんな会話の最中、大坪があ、と声を発した
「体育館消灯時間だ。廊下の電気を付けないと今外真っ暗になってるぞ」
「藍沢ボール片付けてたよな?まー流石にもう終わって外にいっかな…って真ちゃんどったの」
何かを思い出す様な仕草を見せた緑間は、うむと自己解決したのか顔を上げる
「確かあいつは…」
「おいお前ら支度遅せぇんだっつの!先出てっからな」
宮地が緑間の言葉を遮り更衣室のドアを開け外に出ていった直後
「ぶっわわわ…!!?」
悲鳴が聞こえドアが乱暴に開くと青ざめた宮地が帰ってきた
「あっれ宮地サンどーしたんすか?まさか幽霊でも居ました~?なんつって」
青ざめた宮地を見た高尾はうっはwと笑い混じりに茶化したが、宮地は気にも止めず口を開いた
「み、み、見ちまった…!本当に出やがった…!!」
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