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エゴイスト達の飴玉【ブルロ短編/R18】

第16章 料理を二度と作らないと決めた日(潔・凪・凛・ネス)【前編】


潔世一


料理が破壊的にダメでよく焦がしては原型も留めてないご飯になってしまうが、それでもよっちゃんは「美味いよ!段々上手くなってきたよな料理!」と褒めてくれた。そして今日はちょっとはまとめもに出来たから、よっちゃんに食べて欲しくて帰宅を待っていた。


「ただいま」


玄関から聞こえてきたのは疲れきった声のよっちゃんで直ぐにリビングに入ってくると、少し汚れた台所を見てゲンナリした顔をする。


『よっちゃんお帰り!えっとね、今日はちょっとはまともに出来たんだ。台所結構汚しちゃったけど…』
「…🌸さ、料理下手なんだから作るなよ。台所もすげぇ汚してさ」


嫌そうな顔をしながらそうよっちゃんに言われた。その言葉は凄く胸に刺さって痛くて辛くて、ジワリと涙が滲んで顔を俯かせる。「焦げ臭いな…」と言いながらよっちゃんは窓を開けている。


『ごめんね、下手くそなのに作っちゃって。疲れてる時にこんなの見たくないし食べたくないよね。もう作るの辞めるね。これも捨てちゃうから』


そう言ってお皿に盛り付けていたご飯を全てゴミ箱に捨てた。するとよっちゃんはギョッとした顔をして青ざめた。


「ごめ、🌸違う!」
『よっちゃんは謝らないで…。ご飯宅配か何か頼んでね。私はちょっとお風呂行ってくる』


もうご飯は作らないでおこう。そう決めた。
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