第44章 抱き枕にされてしまう(玲王・凪・凛・冴・氷織・士道)
糸師凛
トイレ行きたくて起きた彼女。でも凛は彼女の胸に顔を埋めるように眠っていて、腕にも力が入っていて中々抜け出せない。なんとか腕を外して『よし!』と言って部屋を出ようとすれば彼女を探しているのか、寝ながら手をパタパタ動かす凛。それが可愛くて『ごめんね、これでちょっと我慢しててね』と熊のぬいぐるみを抱き締めさせてからトイレに行く。そしてトイレから出て寝室に戻ろうとすれば熊のぬいぐるみを片腕に持って不貞腐れた顔をした凛がいて「勝手に居なくなるな…。寂しぃだろ…」と寝惚けて素直に言う。そして彼女を連れて寝室に行き強く抱き締めて眠る寂しがり屋の凛。
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糸師冴
背後から彼女の腹部に腕を回して眠る冴。少し暑くて離れたい彼女は、腕を取ろうとするが何故か寝ている筈なのに力がこもっているせいで動けない。『寝てながらなんで力が入ってんの…??』と首を捻りながらモゾモゾとしていれば「ふっ…」と後ろから笑い声が聞こえてくる。『え、冴ちゃん起きてたの!?何時から!』「お前が俺の腕を外そうとしてる時から」と言うので彼女はムッとする。『暑い』「知らねぇ」『離して』「嫌に決まってんだろ。大人しく寝てろ」と拒否権を与えてくれない冴。