第37章 夫じゃない彼に愛されて(國神・玲王・凪)
凪誠士郎(蜂楽の妻と)
廻とはもう倦怠期になって数ヶ月が経っていたが、それでも私は廻を愛していたようで彼が知らない女の子と楽しげに手を繋いでるのを見て泣いてしまった。そんな私を支えてくれたのが廻の仲間である凪さんだった。
「蜂楽も馬鹿だよね…こんな綺麗な奥さんいるくせに泣かせて知らない女と遊んでるんだからさ」
そう言って私の涙を拭う彼の目は熱と欲が浮かんでいる。
「ねぇ俺なら🌸さんをこんな風に泣かせないよ?ずっとずっと愛してあげれる」
『本当に?私を愛してくれる?』
「うん、だって蜂楽に紹介された時から好きだったんだから」
凪さんは甘い言葉を囁き私に熱と快楽と愛を与えてくれた。そこからだった、私と凪さんの不倫関係が始まったのは。
「ねぇ🌸さん。早く蜂楽と離婚しなよ…」
二人でベッドに転がっていればムスッと頬を膨らませる凪さんが私に抱き着いてきた。
『離婚かぁ…そうだねぇ。もう潮時かもしれないねぇ』
「でしょ?」
凪さんは笑みを深くしながら甘いキスをしてくれる。私の寂しさを埋めてくれるのはもう凪さんだけだ。
「ねぇ蜂楽、🌸さんちょーだい?」
「なぎっちさぁ…その冗談は面白くないよ。流石に」