第37章 夫じゃない彼に愛されて(國神・玲王・凪)
國神錬介(御影の妻と)
玲王と倦怠期になり話す回数も減って、一緒に眠る事も無くなり辛く寂しい生活がもう数ヶ月も続いていた。そんな時に玲王の熱愛報道が出た時に心配してくれたのが、玲王の親友である國神さんだった。
「🌸さん大丈夫か…?玲王は不倫とかしねぇだろうけど…」
『分かりません。だって私、あの人ともう倦怠期になってますし。飽きられたかもしれませんから』
泣きそうになりながら言えば國神さんは私を抱き締めてきた。玲王と違って力強くて、でも優しく私を抱き締めて
「俺は🌸さんを飽きたりしない。そんな悲しい顔をさせない。ずっと🌸さんが好きだったから…」
『私を好き…?』
「ああ」
その甘い言葉は寂しさと悲しさで潰れそうになった私を救ってくれた。それから私と國神さんは不倫関係になってしまい、玲王が居ない時を見計らって二人で愛し合っていた。
『玲王、今日も帰らないみたい…』
「そっか…。でも俺にとっては好都合かもしれない。🌸さんとずっと一緒にいれるから」
そう言って國神さんは優しく蕩けるようなキスをしてくれる。玲王じゃない彼が私の寂しさと悲しさを埋めて、欲していた愛をくれるのが嬉しい。
「なぁ玲王。もう🌸さんを愛さねぇなら俺が貰っても文句ねぇよな?」
「🌸に手ぇ出したのか……?國神……」